2015年1月24日土曜日

【ショーペンハウアーの箴言53】謙虚と偽善


【ショーペンハウアーの箴言53】謙虚と偽善


【原文】

Bescheidenheit bei Mittelmäßigen Fähigkeiten ist bloße Ehrlichkeit. Bei großen Taten ist sie Heuchelei.

【和訳】

中位の、常識的な能力の場合に謙虚であるということは、全くの誠実であり、実直である。偉大なる行いの場合には、それは、欺瞞であり、偽善である。

【解釈と鑑賞】

これも、その通りです。

日本人は、実るほど頭を垂れる稲穂かなといって、この箴言を、いつのころからか否定して来ました。

わたしが、日本人にしばしば感ずる偽善は、これが、その一つなのだと思います。

この日本人の偽善は、間違いなく、民主主義という政治の、戦前ではなく戦後に持っている日本人の偽善と軽薄に通じてると思います。

真に謙虚であることは、誠に難しいことである。

そのような謙虚を見抜くことのできる日本の社会でありたい。そうでなければ、社会は退廃することでありませう。





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