2014年10月18日土曜日

【ショーペンハウアーの箴言39】銭のためなら何でも惜しまぬ奴


【ショーペンハウアーの箴言39】銭のためなら何でも惜しまぬ奴




【原文】


Es gibt Leute, die zahlen für Geld jeden Preis.



【和訳】


お金のためならなんでもどんな対価でも払う(なんでも犠牲にする)人々がいるものだ。



【解釈と鑑賞】


註釈不要の箴言です。

普通の文法通りの語順で書くと、

Es gibt Leute, die jeden Preis für Geld zahlen.

となります。

これでは、余りに平凡。

従い、この語順の配列に、ショーペンハウアーの意図と思いが籠められています。

最初のLeuteは無冠詞なので、いつもの通りに、われわれには慣れ親しんだことであるがという心があり、さて、その次に、そのいつもの奴らに掛かる従属文を見てみると、なるほど、そう金を支払うのだということがわかり、金を支払うがそれは何んに対してだということが次に来て、最後にどんな犠牲を払ってでも、どんな対価でも、という、成る程その通りだという理解の順序になるのdす。

これが、この一行で、ショーペンハウアーの言いたかったことです。



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