【ショーペンハウアーの箴言39】銭のためなら何でも惜しまぬ奴
【原文】
Es gibt Leute, die zahlen für Geld jeden Preis.
【和訳】
お金のためならなんでもどんな対価でも払う(なんでも犠牲にする)人々がいるものだ。
【解釈と鑑賞】
註釈不要の箴言です。
普通の文法通りの語順で書くと、
Es gibt Leute, die jeden Preis für Geld zahlen.
となります。
これでは、余りに平凡。
従い、この語順の配列に、ショーペンハウアーの意図と思いが籠められています。
最初のLeuteは無冠詞なので、いつもの通りに、われわれには慣れ親しんだことであるがという心があり、さて、その次に、そのいつもの奴らに掛かる従属文を見てみると、なるほど、そう金を支払うのだということがわかり、金を支払うがそれは何んに対してだということが次に来て、最後にどんな犠牲を払ってでも、どんな対価でも、という、成る程その通りだという理解の順序になるのdす。
これが、この一行で、ショーペンハウアーの言いたかったことです。
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