2014年5月3日土曜日

【ショーペンハウアーの箴言14】苦痛と退屈


【ショーペンハウアーの箴言14】


【原文】

Kommt zu einem schmerzlosen Zustand noch die Abwesenheit von Langeweile, so ist das das irdische Glück im Wesentlichen erreicht, denn das Übrige ist Schimäre.


【和訳】


ある苦痛の無い状態にあって、依然としてまだ、退屈が現れないとしたならば、それは、本質的に、地上の幸福が達成されたということなのだ。それというのも、その他のことは、妄想であり、架空のことであるからだ。


【解釈と鑑賞】


これもショーペンハウアーらしい箴言。

苦痛がないのに、退屈が来ないというのは、理想の状態ということでしょう。普通は、退屈になると言っているのです。

それ以外のことのそれとは、何を指しているのかというと、かうしてみると、苦痛がなくて、しかも退屈ではない状態、即ち、無ということではないでせう。


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