2015年3月16日月曜日

【カフカの箴言62】世捨て人と世間のバランス(均衡)

【カフカの箴言62】


【原文】

Wer der Welt entsagt, muss alle Menschen lieben, denn er entsagt auch ihrer Welt. Er beginnt daher, das wahre menschliche Wesen zu ahnen, das nicht anders als geliebt werden kann, vorausgesetzt, dass man ihm ebenbürtig ist.


【和訳】

世間を捨てる者は、すべての人間たち を愛さねばならない。というのは、この者は、またその人間たちの世界をも捨てるからである。この者は、それ故に、真実の人間的な本質を予感し始めるのであ り、その本質は、愛されることができるということ以外の何物でもないのであり、その前提は、世間の人はこの者に同等している、匹敵しているということなの である。


【解釈と鑑賞】

日本人ならば、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれというところではないだらうか。




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