2015年6月23日火曜日

【ショーペンハウアーの箴言77】現在の良き時間を如何に大切にするか


【ショーペンハウアーの箴言77】


【原文】

Es ist töricht, eine gute Stunde sich zu verderben aus Überdruss über das Vergangene oder Besorgnis wegen des Kommenden.


【和訳】

過去についての不愉快から、或いはまた将来来るもののことで思ひ患ふことで、いい時間を台無しにすることは、愚かなことである。


【解釈と鑑賞】

これは、時間と感情に関する考察でありませう。そのやうに一言でいふことができます。

時間とは最初から良きものなのか、それとも、よい時間があつたことを前提にしている此の一文であるのか、それによつて、解釈はふたつあり得ませう。

törichtを愚かと訳しましたが、しかし、この語は相当に辛辣に聞こえます。






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