【カフカの箴言33】
【原文】
Die Märtyrer unterschätzen den Leib nicht, sie lassen ihn auf dem Kreuz erhöhen. Darin sind sie mit ihren Gegnern einig.
【和訳】
殉教者は、体を低く評価はしていない。彼等は体を十字架の上で高めるのである。ここにおいて、殉教者は、その敵対者と一つになるのだ。
【解釈と鑑賞】
最後の一行は、敵対者も、殉教者を十字架に架ける事で、自らを高い位置におく、高めるということを言っているとも読めますし、殉教者が十字架の刑に処されて、高いところに掲げられたときに、殉教者のそのような願いを叶えることになるので、そこで一緒になるのだとも読むことができます。
カフカが殉教者を想像することには、何かがあるのでしょう。
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