2014年8月2日土曜日

【カフカの箴言28】悪を受け容れること



【カフカの箴言28】


【原文】


Wenn man einmal das Böse bei sich aufgenommen hat, verlangt es nicht mehr, dass man ihm glaube.


【和訳】

ひとが悪を自分で受け容れたからといって、そのことは、ひとが悪を信じるということを要求するわけではないのだ。


【解釈と鑑賞】



これも、その通りの箴言ではないでしょうか。

悪事をなすことを自分で知り、それを受け容れて、したとして(そういう人間は数多くいるに違いない、知っても知らずとも)、そのことと、悪の言うところを信ずることは、また別だというのです。

理性を失わないための箴言です。


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