2014年6月7日土曜日

【ショーペンハウアーの箴言19】悪魔は笛を吹かず、愚者も鈴の音を鳴らさない


【ショーペンハウアーの箴言19】




【原文】

Also, wer erwartet, dass in der Welt die Teufel mit Hörnern und die Narren mit Schellen einhergehn, wird stets ihre Beute, oder ihr Spiel sein.


【和訳】


即ち、こういふわけで、この世で、悪魔が笛と共に、そして愚者が鈴をつけて、登場といふことを期待する者は、絶えず、悪魔と愚者の餌食であり、又は悪魔と愚者の慰みものになること必定である。


【解釈と鑑賞】

全くこの通りの世俗の有り様です。

悪魔は笛を吹かず、また笛の音とともに登場せず、愚者が来たぞといって、だれも鈴の音を鳴らすことはない。

ショーペンハウアーの箴言は、辛辣であります。


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