【原文】
Jeder dumme Junge kann einen Käfer zertreten. Aber alle Professoren der Welt können keinen herstellen.
【和訳】
愚かな若者はみな、一匹の甲虫(かぶとむし)を踏みつぶすことができる。しかし、世間にいる大学教授どもはみな、一匹の甲虫もつ元通りにすることができないのだ。
【解釈と鑑賞】
この箴言は幾らでも、幾つもの解釈が可能です。
対比としては、つぎのような対比があります。行間に隠れている言葉も掘り起こして対比させると、
1。愚者と賢者
2。若者と大学教授
3。甲虫と人間
4。破壊と再生(再創造)
このような対比を往復しながら、この箴言を理解することができるでしょう。
若かけりゃ、破壊一方のものだし、若者は愚かな者であるから、そうしても仕方がないと世間は思はうが、年老いて、年齢相応に知恵も分別も、そして知識もある筈の大学の先生方には、それがなく、ましてや一匹の虫の生命を再創造する自分の無能力に対する自覚もないのだ。そんな知識が一体なんだというのだ。自分を何様だと思っているのだ。宇宙と生命に対して敬虔、謙虚であれ。そこに学問が生まれるのだろうに。
というのは、幾つもある解釈のひとつです。
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