2014年2月7日金曜日

【カフカの箴言2】




【原文】

Alle menschlichen Fehler sind Ungeduld, ein vorzeitiges Abbrechen des Methodischen, ein scheinbares Einpfaehlen der scheinbaren Sache.


【和訳】

総ての人間的な失敗はどのようなものであるかというと、忍耐しないこと、我慢ができないことであり、方法的なものに早めに見切りをつけてそれを中断してしまうことであり、(中身の無い)見かけだけの事を見かけだけの杭を打って見せかけの柵を作って囲い込むということなのである。


【解釈と鑑賞】

キンドル本で読むと、他の読者たちがどこにマークアップを何件しているのかを知ることができます。

この箴言は、世界中で、18人のひとたちがマークアップをしています。

気になる、お気に入りの箴言、当たっている箴言ということなのでしょう。

人間の欠点として3つのことを順番に挙げています。これらを仔細にみると、最初の我慢のできないこと、短気、短腹なことが、あとの二つの原因であることがわかります。

堪(こら)え性がないので、折角方法を教わったのに、それを完遂することができずに中途で止めてしまい、焦燥感に駆られて、どうでもよい目先にあるものを大事と囲い込んで大事なもののように思い込む。当人は本当にはそうは思っていないのにもかかわらず。

カフカが何をみて、こういう箴言を残したのかは、わかりませんが、多分仕事の上での上司の判断であるのかも知れず、同僚のそれであるのかも知れません。はたまた、カフカ自身の。







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