2015年2月25日水曜日

【ショーペンハウアーの箴言58】天に青い一画のまだある限りは


【ショーペンハウアーの箴言58】


【原文】

Man darf am Wetter nie verzweifeln, solange noch ein blauer Fleck am Himmel steht.


【和訳】

青い一画まだが天にある限りは、天候に決して絶望してはならない。

【解釈と鑑賞】

天に青い一角のある限りといふ天は、ドイツ語でHimmelですが、この天は当然のことながら空といふ意味ではありませうが、やはり何か神聖なる存在たる上空の天といふ感じが致します。

その存在が見えるならば、そしてその色が青く、晴れた空がその向かうにあると知ることができるならば、天候が悪くでも絶望してはいけないということなのでせう。

決してと訳したドイツ語のnieは、本当に強い否定だといふ感じがゐたします。

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